震災番組

あれから10年が経ちました

報道番組が伝えたい事が良く分からなくなってきてる。

うちのパパ君は震災の当日から現地に入り、水も食料も暖もまともに無い体育館で、何日も寝泊まりしながら、ご遺体の洗浄に明け暮れていました。10日居て帰ってまた行ってを何回も繰り返して、遺体の状態が原型をとどめないで蛆虫にうもれてその匂いの中で、ひたすら洗浄と身元確認を続けました。ご遺体の山の隣りで寒くて眠れないながら眠り、水を入れたアルファー米を胃に流し込む日々で、帰って来た時には顔色は土のようで、生きた人間の精気ではありませんでした、もう倒れると思いました。

 

家族を引き取り泣いている人々や、メンタルを壊して帰って行った仲間を目の当たりにしながら最前線で働いた人間がここに居る。

 

私が知る限り、本当に辛い人は、辛いとは言いません。